|
平成5年に小麦粉の加工に、従来の常識概念をすて一工夫してみようと思いました。強力粉だったのでたまたまパンの試作に取り掛かりました。
どんなパンを作るための小麦粉にしようかとコンセプトの絞込みに入りました。
当時既に製パン業界においては、今日の寡占的状況が一段と進み、パンを購入する場所は一部の焼きたてベーカリーを除きほとんどがスーパーコンビニになってきておりました。乳化剤や添加剤の技術は大変な進歩をとげ、商品のバラエティー化もほぼ考えつくされた状況でした。ただ小麦粉の技術は、旧態以前としたものがあり、唯一未開の分野といっても過言ではなかったと思います。
そんな中でどんなコンセプトをもつパン用の小麦粉を開発するかということです。私は美味しいパンを作る気は毛頭ありませんでした。美味しいパンはこの時既に出尽くしておりました。そこで選んだテーマは「朝食に食べ易いパン」でした。
朝食にパンを選ぶ理由の多くに簡便性をあげております。本当はご飯をたべたいけど。みたいな人は結構多い。(私もそうです)ホテルの朝食で和食ですか洋食ですかときかれたら、和食ですと答える人は圧倒的に多いような気がしませんか? 日本人が米を選択する最大の理由はご飯とパンの水分量の違いにあります。もっとみずみずしいパンを作ることができたなら、必ず朝食でのパン需要をもっと掘り起こすことができる。そんなことを思いながら研究をスタートさせました。
|